帝王切開の不安…。費用や傷跡が気になる妊婦さんへ

isha

出産をする5人に1人は帝王切開で出産しているといわれていますが、帝王切開では出産後の痛みや傷跡がどうなるのかなど、不安に思う方も多いのではないでしょうか?今回は、帝王切開について、費用や傷跡などを体験談を交えてご紹介します。

帝王切開って?

帝王切開は、微弱陣痛や逆子など母体もしくはお腹の中の赤ちゃんのどちらかに、自然分娩ではリスクが高いと判断される理由がある際に選択される分娩方法です。

帝王切開で出産する妊婦さんは2011年の統計では約5人に1人の割合となっていて、予定(選択)帝王切開と、緊急帝王切開の2つのケースがあります。

予定帝王切開

36~37週の妊婦健診で、お腹の中の赤ちゃんの様子を診断した結果、逆子や多胎妊娠、児頭骨盤不均衡・前置胎盤・子宮筋腫など自然分娩は難しいと判断されたときに予定帝王切開となります。予定帝王切開は38週頃に行われることが多くなっています。前回帝王切開で出産している場合や妊婦さんが高齢の場合にも、予定帝王切開での出産を選択することが多くあります。

緊急帝王切開

自然分娩で出産をしようとしている途中もしくは出産直前に、お腹の中の赤ちゃんもしくは母体に何か問題が発生した場合、緊急帝王切開が行われます。

主なケースとして胎児機能不全(胎児仮死)や常位胎盤早期剥離・妊娠高血圧症候群・微弱陣痛・遷延分娩・回旋異常などがあります。

帝王切開と自然分娩ってどっちがいいの?

帝王切開では陣痛を経験しなくて済むから帝王切開の方が良いのではないだろうか?と思う方も少なくありませんが、帝王切開と自然分娩はどちらがいいのか、メリットとデメリットについてご紹介します。

帝王切開のメリット

帝王切開のメリットは、赤ちゃんに対する安全性の向上や母体の子宮下垂・子宮脱・膀胱脱・直腸脱などが自然分娩より生じにくいという点になります。また、産後1年の尿失禁のリスクも低いとされています。このほか、出産から退院までの予定が決められるということが挙げられます。

帝王切開のデメリット

帝王切開のリスクとしては、ベッドに長時間安静にしていないといけなくなるため、血栓ができることによる肺血栓塞栓症のリスクが自然分娩より5倍~10倍にもなるとされています。また、次回の妊娠時に前置胎盤になるリスクや次回以降も帝王切開での出産となること、傷跡がケロイド状になったり赤ちゃんの肺に羊水が残ることにより新生児一過性多呼吸になる可能性があることなどがあります。

自然分娩のメリット

自然分娩のメリットとしては、まず、産後の回復が早いことが挙げられます。また、出産後すぐ赤ちゃんを抱っこすることができたり、立会出産ができることなどが挙げられます。

自然分娩のデメリット

自然分娩のデメリットとしては、陣痛開始から強い痛みに耐えて赤ちゃんを出産しなくてはならないため、一番のデメリットとして「痛み」が挙げられます。また、体力が必要になるので、体力がない場合には選択することが難しい出産方法です。

帝王切開の費用

帝王切開・自然分娩にはどちらもメリット・デメリットがあることをご紹介しましたが、帝王切開にかかる費用がどれくらいなのかについてご紹介します。

帝王切開での出産の場合、手術料・投薬量・検査料・入院費が健康保険の適応となり、部屋代や食事代・分娩介助料や新生児保育料などが自己診療費用になります。

手術費用は地域・医療機関に関わらず、221,600円(32週未満の場合245,200円)となっていて、その3割が自己負担となります。投薬量・検査料・入院料を含めると、通常1週間程度の入院で、65万前後が保険適応分になるようです。部屋代や食事代など、自己診療費用部分は病院によって違っているので、病院を選ぶ際の参考にされてもいいですよ。

帝王切開の手術痕ってどうなるの?

帝王切開で出産をした場合に気になるのが帝王切開の手術痕。帝王切開後に行われるケアについてご紹介します。

化膿しないようにケアをする

手術後に化膿する原因としては縫い糸が残っている場合と糖尿病、体質的な原因の場合があります。手術で使用する縫い糸は、自然と溶ける糸を使用していますが、残っている場合は病院を受診してみてくださいね。また、糖尿病や体質が原因で化膿する場合もあるので、糖尿病で通院している病院がある方はかかりつけの病院へ、そうでない方は出産した病院を受診してください。

傷痕が開かないようにテープで固定する

帝王切開の手術後3カ月程度は、細胞の修復活動が活発な時期になります。この時期に皮膚を引っ張ったり、乾燥してしまうと傷跡が太くなったり色素沈着してしまうなど、傷跡が目立つ原因になってしまいます。そのため、この時期には傷跡が開かないようにテープで固定することがおすすめです。

貼り方のコツとしては傷の方向と直角に3cm程度のテープを傷を少しよせるようにしながら貼ること。入浴の際にもはがさずに入浴できるテープも販売されているので、2・3日置きに交換するといいですよ。

傷痕をなるべく目立たないようにする薬を塗る

手術痕をなるべく目立たなくするためのケアの一つに、「薬を塗る」という方法があります。使用するのはステロイド剤がメインですが、皮膚の新陳代謝を促し、傷跡を残りにくくする効果を得ることができます。薬を塗ることで保湿にもなり、かゆみを抑えることができるので、おすすめです。

帝王切開体験談

帝王切開のメリットやデメリット、手術痕など気になることについてご紹介してきましたが、実際に帝王切開で出産された方の体験談をご紹介します。

 

児頭骨盤不均衡ということで選択的帝王切開にしました。

私の場合、狭骨盤ではありましたが赤ちゃんは通るとのこと、しかし尾骨が狭く尾骨の骨折無しでは絶対赤ちゃんは出てこないと言われました。

普通分娩へのトライも可能とは言われましたがかなりの難産であり、緊急事態を考慮しながらの出産となりますとも言われ、悩んだ末赤ちゃんも私も元気に出られる確率の高い帝王切開にしました。

予定帝王切開になり、38週目に入院手術となりました。

(引用元:cs-navi.com

母体と赤ちゃんにとって安全に出産できる方法として、帝王切開を選択されたようですね。

 

いま3才になる子は 微弱陣痛で、さまざまな処置をした後、結局緊急帝王切開になりました。33時間の陣痛で体力を使い果たしていましたが、わが子が無事誕 生してくれたときには涙が止まりませんでした。

術後は血栓予防のためのエアマッサージ器を足に巻き一晩。ちょっと窮屈だったのと定期的に動くのであまり眠れなかった。

(引用元:cs-navi.com

自然分娩の予定で33時間陣痛に耐えた後、微弱陣痛で緊急帝王切開だったようです。血栓予防のマッサージ機をつけることで、寝つけない…ということもあるようです。

 

36週の定期検診で逆子のためNST(*)を行ったところ、医師から「気になる波形が出ている」といわれ、翌日に手術が決定してしまいました。

急な話かつ初産だったためショックでしたが、胎児が成長すれば逆子が治る確率も下がる一方だし、 破水からお産が始まったら危険との説明を受け「リスク回避」と納得して手術に臨みました。

(引用元:cs-navi.coml

帝王切開は自然分娩でのリスク回避としての手段で選択される手段なんですね。

 

予定日を一週間過ぎても産まれる気配がなく、入院してバルーンを入れました。が、子宮口が4cmまで開いたところでストップ。 その後は陣痛促進剤を投与しました。それから一週間、間を空けながら陣痛促進剤を三種類(?)試しても陣痛があまり来ませんでした。 その内、赤ちゃんの心拍が弱くなってきたので帝王切開ということになりました。

(引用元:cs-navi.com

陣痛がなかなか来なくて、赤ちゃんの心拍が弱くなってきたため、急きょ帝王切開だったようです。

 

ずっと逆 子が治りませんでした。逆子体操もがんばったし、私のかかっていた病院でしている外回 転術にも挑戦したけれど一度も回ることはなく、たくさんの夢をあきらめ赤ちゃんにとっ て最善の帝王切開という出産方法を選びました。

私の病院は出産の日程を選べました。その日までにゆっくりと赤ちゃんを迎える準備、入 院準備ができて、入院前日には友達や実家の母も会いにきてくれて充実した一日を過ごしました☆

手術前日に入院し、夜10時以降から絶食、当日の朝5時以降から飲み物も禁止。それは少 し辛かったけど、我慢できる程度です。手術は13:40から始まりました。別の病院で、麻 酔が効いていないうちに手術をされた経験なども聞いていたので、かなり怖かったのです が、丁寧に丁寧に効いているか調べてくださり、効いているとわかった時点で手術が始ま りました。下半身の感覚がないだけで、声も聞こえるし目も見えるし不思議な感じでした よ。赤ちゃんが出てきたときは、みんなが「おめでとうございます!」 と声をかけてく れて、泣き声が聞こえたときは感動の嵐でした。

(引用元:cs-navi.com

予定帝王切開だったので、入院準備などゆっくりと過ごすことができたようです。帝王切開でも、生まれた瞬間の赤ちゃんの泣き声は聞こえるので、感動ですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?「陣痛の痛みがないから帝王切開が良い」と思う方もいらっしゃいますが、帝王切開の場合は痛みはもちろん、手術痕のケアなどさまざまなトラブルがあります。母子のどちらかに問題が発生した場合に選択される帝王切開。メリット・デメリットを理解して、可愛い赤ちゃんに出会いたいですね!